最近では、何かのサービスについての説明をする時、たとえば何らかの文章を読んでもらったり、資料冊子を見せたりするのではなく、動画を見てもらうことで賄うということが増えてきています。そうした、本来であれば文章で説明するような内容を映像としたものを、インフォグラフィックス動画と言います。そしてそんなインフォグラフィックス動画、実はメリットがたくさんあるのです
音と目で情報を入れることができる
インフォグラフィックス動画にもいろいろな種類のものがあります。しかし、ほとんどのものに、ナレーションとBGM、そしてSEが入れられているでしょう。それらが入っているということがまず、一つのメリットになるのです。
資料冊子や文章で紹介される場合、目でその文字を読んだ分しか頭には入ってきません。しかしこうしてナレーションやSE、そしてBGMが入っていることで、音声的なところからも情報を頭に入れることができるようになるのです。それはつまり、二つの角度から情報を取り込むことができるということ。その分だけ、記憶に残りやすくなるのです。
何かのサービスについて説明をする時、やっぱり一番大切なのは、そのサービスについてきちんと理解してもらうことです。きちんと理解してもらうのであれば、情報を頭に入れさせないことには始まりません。その点インフォグラフィックスであれば、そこにさらなるメリットが認められます。
事実映像のような視覚から得た情報は、文章で読む情報や耳で聞くだけの情報と比べて、4倍から8倍程度頭に入りやすいと言います。
動きや色で興味を引き付けられる
インフォグラフィック動画というのは、基本的にはすごく動きます。グラフにしても何かのキャラクターにしても文字にしても、すごく細かくたくさん動くと考えてよいでしょう。パワーポイントなどでの資料での紹介の場合、ページがスライドすることはあっても、そのページの中のオブジェクトがいろいろと動きまわることはそうはないでしょう。でもインフォグラフィックス動画ではそれがある。その分、目を引き付けられるのは当然です。
さらに、たくさんの情報が登場するインフォグラフィックス動画では、当然それぞれの情報、オブジェクトには色付けがされています。つまり、ただ文字で何かを紹介されることと比べて、はるかに華やかになるのです。その分だけ、その情報に興味がない人の興味を引きつけやすくなります。結果、記憶に残りやすくなるのです。
どんな人にもわかりやすい
たとえば文章で説明する場合、日本語表現が難しくなったり、あるいは単純に言語化するのが難しかったりすることもあるでしょう。だから受け取る人次第では、きちんと伝えたいことが伝わらないこともあります。しかし、インフォグラフィックス動画であれば、ほとんどの人にきちんと伝えたいことを伝えることができます。それは、海外のインフォグラフィックス動画を見てみればわかるでしょう。英語のナレーションや説明で、言葉だけでは何を言っているかは分からなけれど、グラフや動きやキャラクターの表情などなどで、どんなことを言いたいのかは自然とわかる。それが、インフォグラフィックス動画の魅力です。
興味を引きやすくしかも頭に入りやすくてわかりやすいわけですから、説明動画におけるメリットはすごく大きいですね。インフォグラフィックスを活用した説明・解説動画は、これからますます増えていくでしょう。
テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 松野 一人