テレビ番組を見ると、テロップが多用されています。そこで、テロップの役割と工夫について、デザイナーがお話しします。テロップには色々な役割があるので、その内のいくつかをパターン別に整理してみましょう。
文字で伝える
まず、1つ目は、出演者が話したことを文字でも伝えるパターン。「豚肉とは思えない味ですね」。みたいなものです。2つ目に、出演者が考えていそうなことを文字で伝える。「あれ~?!ちょっとヤバくなってきたかも…」など。3つ目に、出演者以外の誰かがいると想定して、その人の言葉を「嘘ばっかり!さっき寝てましたけど」などのようにテロップにするなどです。この2つ目、3つ目は、テロップにボケやツッコミの役割も持たせているように感じます。
テロップのデザイン
さて、テロップを目立つようにデザインするのがデザイナーの仕事です。デザインする上で忘れてはいけないのは、視聴者が何気なくテレビを見ていてもテロップは目で追ってしまうような、分かり易くて惹きつけるデザインを目指すことです。そのためには、字の大きさ、テロップを出す位置やタイミング、書いてあることをアピールするのにふさわしい字体や色使いも大切です。
テイストが変わる
いまの人達は、絵文字で字体のセンスが磨かれているので、デザイナーはその上を行かねばと思います。そして、それらが番組の雰囲気にあっていることが大切です。同じテレビ番組でも「SNSおもしろ動画100連発」のような番組と、「○○警察24時間を追う」のテロップでは、当然テイストが変わってくるのは想像して頂けるでしょう。
何が一番大切かと言うと、カッコいいテロップにすること
テロップがダサイと思われると番組全体がダサい印象になってしまします。見やすい、分かり易いだけではダメで、カッコいいこと、目を惹きつけられることが大切なのです。テロップを意識して注目しながら番組をご覧になったことがありますか?ぜひ、一度見てみて下さい。番組によって違いがあるとお気づきになると思います。
テキスト:ナインフィールド
ディレクター 高橋 孝太