ドローンにミラーレス一眼等、最近ではプロが使用する動画撮影用カメラにも、すごくバリエーションが出てきました。そんな中の一つとして、もう長らく新しい映像制作の手助けとなっているのが、GoProなどのウェアラブルカメラ。
今回はそんなウェアラブルカメラでどんなことが出来るのか、どんな用途で使うのか、紹介していきたいと思います。
誰かの目線を再現できるのがウェアラブルカメラ
ウェアアラブカメラの持ち味は、その名の通りウェアラブル(装着できる)という点。例えば、背の凄く高い人にそのウェアラブルカメラをつけて背の高い人の目線の世界を表現することも出来ますし、逆に子供に装着させて子供の目線を表現することだって可能です。
もっと言えば、猫のようなすごく低い位置に顔がある動物に装着させて、人間にはないような目線世界を再現することだってできます。
そうした特定の目線の再現は、映像表現にリアリティを持たせたいときに有効です。
たとえば動物のドキュメンタリ―などで、その動物目線で表現することによって、見ている人によりその動物に近い物事の見方をさせられるようになり、世界観にのめりこみやすくさせることができます
激しい動きにも強いので激しい動きの撮影にピッタリ
ウェアラブルカメラは、アクションカメラと呼ばれることもあります。何かに装着することが出来る上に、耐久性もあり防水性能が高いものも多いので、たとえばサーフボードに取り付けてサーフィン中の自分を撮影したり、スケートボードにつけて、先に挙げたようにスケートボード目線の映像を撮影したりということも可能。
そういう映像が誰でも撮れるようになったのは、やはりウェアラブルカメラが登場したからでしょう。
サーフボードやスケートボードにつけたそのウェアラブルカメラの映像は、当然臨場感が抜群。まるで実際に自分がそのサーフボードやスケートボードに乗っているかのような感覚に陥らせることが可能になります。
定点撮影にも強いウェアラブルカメラ
ウェアラブルカメラを装着するところは、なにも動くものでなくとも構いません。たとえば机の上や、どこかの壁などに装着させることも出来ます。なので、定点撮影時にもその威力を発揮するでしょう。
定点撮影ならば、普通にカメラを三脚に立てておいておけばそれでも出来ます。ただ、それだとどうしてもカメラがある感がすごく強く出てしまいます。臨場感のある映像は撮りづらいです。
ウェアラブルカメラは基本小さいので、どこかに置いておいてもそこまでカメラがある感は出ません。隠しておくことだってできるでしょう。その結果、よりリアリティのある定点映像が撮れるのです。
実例でいえば、どこかのパーティー会場の入り口にウェアラブルカメラをかくしておいて、入る人や出ていく人のリアルな笑顔を撮影するというような使い方をした例があります。
臨場感ある映像ならウェアラブルカメラ
基本的にウェアラブルカメラは、臨場感のある映像、リアリティのある映像を撮るときに有効です。そうした臨場感のある、リアリティのある映像表現が一つ増えるだけでも、グッと世界観に幅を持たせることが出来ます。
もしウェアラブルカメラを一台も持っていないというのであれば、まずは一台導入してみてはいかがでしょうか?出来ることが増えて、また映像表現の新たな魅力に気が付かされるでしょう。
テキスト:ナインフィールド
ディレクター 有明 雄介