5Ｇ通信は、下りで最大20Gbpsという高速通信を実現するといいます。4G回線での下り最速は、1Gbpsくらいになるので、それと比べても20倍、LTEの通信速度と比べると、100倍近いスピード感といいます。
映像と通信は切っても切れない関係にあるので、映像にそうした革命があれば、映像の在り方も当然変わってきます。そのため5Ｇ時代には、新しい映像ビジネスが考えられます
VRライブ配信でさらなる臨場感を
現状の通信環境でも、ライブ配信アプリというのは一般的になってきました。それを主業としている人もいるくらいですから、もはや生活に欠かせないコンテンツになりつつあります。そのようなライブ配信の一番のメリットは、配信者と視聴者の距離感が近いこと。動画にコメントをしたら配信者がリアルタイムで返信してくれる、そんな時間の共有感・距離感の近さが、人をライブ配信に引き付ける理由でしょう。
今後5Ｇが浸透していけば、その共有感・距離感の近さをより密接にすることが出来ます。
誰しもが大容量の通信が可能になれば、配信するほうもより高画質な動画を気楽に配信出来るようになりますし、見る方もより気楽に高画質の動画を見ることが出来るようになるでしょう。たとえばVRでのライブ配信なども問題なく可能。VRであれば、もはや自分がその場にいるかのような圧倒的な臨場感があります。
ライブ配信というサービスの強みをさらに広げることが出来るので、こうしたビジネスが成立する可能性は高いのではないでしょうか？
動画ブログなども受け入れられる可能性は高い
外で動画を見るには「通信量の規制」という大きな足かせがあります。そのため上記のようなライブ配信動画も、もっと短いInstagramのストーリー動画なども、外で見るのはなるべく避けているという人は意外と多いです。
しかし、今後5Gになれば、携帯各社にあるような通信制限は撤廃される可能性も高いでしょう。それは、外でちょっとした動画を見ることに抵抗がなくなるということを意味します。
今後は、今のX(旧Twitter)でするようなちょっとした発言を、動画で残すような時代になることも考えられます。
X(旧Twitter)のように気軽に投稿できる動画配信SNSが、新時代のビジネスとして受け入れられる可能性は十分あるでしょう。
旅行動画ビジネスも期待できそう
5G通信であれば、4K動画8K動画も問題なく視聴できるようになるでしょう。そうした4K動画8K動画というのは、どういうところで活きてくるのでしょうか。
高画質な映像が特に活きてくるのはやっぱり、すごく綺麗なものを映したい時。たとえば、世界の絶景スポットとか、リゾート地の澄んだ海とかそういうところで活きてきます。
なので、旅行動画系のSNSや、あるいは結婚式での撮って出し映像サービスのように、旅行の撮影を請負いその場で映像を納品するサービスを行うというのも面白いのではないでしょうか？
帰るころにその旅行の思い出を動画としてネット上に納品してもらい、それを見ながら帰ることが出来たら、旅行の充実度は跳ね上がります。リゾート地などたまに行く旅行にそれくらいの特別感をもたらすことが流行っても不思議ではありません。
5Gの時代であれば、そのようなサービスも可能です。
時代の流れに臨機応変に対応する感度の高さを持つ必要がある
5G時代に、動画というのは主流のコンテンツになる可能性は極めて高いです。
どんなかたちで映像ビジネスを広げていくにしても、とにかく時代の流れに対応しうるだけの臨機応変さ、アンテナの良さは持っておかないといけません。
テキスト：ナインフィールド
ディレクター 村松 敬太
