今やSNS広告動画というのは、テレビCMと同じレベルで影響力のあるものになっています。ただ、SNS広告動画は見ていて不快になるという声も見られます。
不快感を与えないように、かつ効果的なプロモーション動画を作るためには、どんなことに気をつければいいでしょうか?
SNS広告に不快感を抱く人が増加中
これまでは、SNSの広告動画に対してそこまでの嫌悪感を抱いている人は、多くは見られませんでした。しかし今では、ちょっと検索すればかなりの件数が引っかかるというくらい、SNSの広告動画に不快感を抱いている人が多くなっています。
たとえばこんな声がありました。
「最近すごく広告増えた気がするけどすごい邪魔」
「急に動画が始まるからびっくりする」
「誰かの動画かと思って見てたら広告でうざかった」
折角お金をかけて広告を出しているのに、こんな風に不快感を与えるだけだったらもはやマイナスです。この状態では我々制作の方にも、いずれSNS広告動画の依頼は来なくなるでしょう。
そうならないようにするためには、不快に思われない動画を作らないといけません。
見たくなる人物を起用して不快感を与えないようにする
SNS動画広告で不快感を与えないようにする最も手っ取り早い方法は、有名人・芸能人・アスリートなどの、「不意に見てもうれしい」と思ってもらえるような人物を起用することでしょう。
テレビCMのように、「あぁこれからCMか」と誰もが分かるようなタイミングで広告が流れるわけではなく、いきなり飛び込んでくるのがSNS動画広告。その不意に見られるという特性を逆に活かして、誰もが見たいと思えるような人物をそこに映してあげます。
もちろんコストの関係で自由に選べるわけではないですが、選べる中でもっともこうした方々に近い人を起用出来れば、不快感は与えづらいでしょう。
ストーリーをきちんと作るのも不快感をマイナスに導く
あまりコストをかけられないならば、しっかりとストーリー仕立てにすることも効果的といえるでしょう。
SNS広告動画は、インフォグラフィックやモーションタイポグラフィの説明的な動画も多いです。ただ、興味のない商品に対していきなり説明だけされても、それは確かに不快感を抱くこともあるでしょう。
ではそこにストーリーがあればどうでしょうか?たとえば実写でもアニメーションでも、あるいは漫画の静止画でも、ストーリーがあれば、たとえ商品に興味がなくとも、スト―リー自体に興味を引き付けることは出来ます。
ストーリーに興味を引き付けることが出来れば不快感はなくなりますし、ストーリーへの興味から商品への興味に変わることもあるので、すごく効果的です。
不快感を与える要因を減らすことも忘れない
こうした、良い印象を与える工夫も大切ですが、不快感を与える要因を減らすことも大切です。
たとえば「いきなり大きな音を出さない」とか「激しい動きで目を刺激しない」とか、そういうこともあわせて意識して制作していくことで、より不快感を与えないような、効果的なSNS動画広告が出来るでしょう。
テキスト:ナインフィールド
ディレクター 有明 雄介