昨今のSNSブームのなかで、女性タレントやファッションモデルなどが多く活用、特に人気が高まっているSNSがInstagram(インスタグラム)です。インスタグラムは、当初静止画しか投稿できませんでしたが、今は動画も投稿できるようになり、Instagramからブーム生まれるようになり、ビジュアルコンテンツの共有を軸とした集客や顧客とのコミュニケーションツールとして、採用する企業が増えつつあります。
限られた尺で直感に働きかける
動画の長さは最長1分まで投稿可能ですが、インスタグラムを見る人達はビジュアルを楽しみたいと思っているので、解説調の動画はあまり歓迎されません。多くの人に見てもらうためは、ユーモラス、衝撃的、きれい、かわいいなど、直感的であることや魅力的な映像であることが求められます。特に最初の10秒で見る人の心を掴むことが肝心で、無理をして1分使い切る必要もありません。見る人がいかに想像を膨らませて継続的な興味を持たせられるかが鍵となります。インスタグラムに限らず、SNSでの訴求は、その投稿のみで完結させる必要はありません。ユーザーに続きを調べてもらう、もしくはウェブサイトを見てもらう!という導線を考慮して展開しましょう。
良い情報は共有したくなる心理
例えば、ボルダリングが若い女性の人気を集めていますが、ボルダリングジムがインスタグラムを宣伝に使うなら、色とりどりのホールドのついたカラフルな壁をスパイダーマンのような素早さで登るカッコいい女性の動きから入る動画は興味を引くでしょう。動画だからこそ、ボルダリングの魅力もジムの様子もよりリアルに伝えることができます。また、レストランなら、アツアツのハンバーグにナイフを入れると中から肉汁がこぼれ落ちてくる様子をアップでシズル感たっぷりの動画で流すことで、「わぁ美味しそう!!」と見る人の心を掴むことができます。「これ、どこの店?」と思ってもらうことが重要で、今度一緒に行かない?と友人・知人などとコンテンツを共有してもらえれば成功と言えます。
フォロワーに対する頻繁なコンタクト
インスタグラムを見る人は、ハッシュタグで自身の見たい情報を検索しますので、インスタグラムのユーザーが調べるであろう効果的なハッシュタグを付けることで、興味関心のある新規顧客の流入が期待できます。また、その動画を見たユーザーに対して、伝えたいことをうまく訴求することができればフォロワーとして登録してくれるので、いかにしてフォロワー数を増やすか(もちろん投稿する動画の質が重要になりますが)が成功の秘訣といっても過言ではありません。フォロワーに対しては、新規投稿による頻繁なコンタクトでロイヤリティーのアップにも繋がります。ただし、一人の投稿者が継続的に投稿するとマンネリ化してしまうので、定期的なローテンションで違ったアプローチでの動画の見せ方を工夫すると良いでしょう。
SNSでも上級者ツールとなるInstagramを積極活用する
インスタグラムは、写真1枚だけを投稿したり、1分の動画を投稿したりと、発信者側が多くのメッセージを投げかけることはないため、Facebookやツイッターのように活字で伝えるのではなく、あくまで見たユーザーの直感が重要となります。もちろん一つの動画にしても、様々な捉え方があるので、全てのユーザーに対してフォロワーとして獲得することは困難ですが、その続きが見たい・知りたい!と思わせることが重要ですので、逆に多くを伝える必要もないのです。動画であれば静止画以上の情報が伝えられますが、多くの情報を伝える以上に、動画でしか再現できない内容の情報発信が重要となります。
テキスト:ナインフィールド
ディレクター 村松 敬太