これから映像制作の道を目指す人へ。映像制作の仕事の辛い点とその乗り越え方を紹介します

これから映像制作の道を目指す人へ。映像制作の仕事の辛い点とその乗り越え方を紹介します
2024年7月22日 ninefield

映像制作の仕事をしているというと、何となくおしゃれなイメージを持たれることも多いです。しかし実映像制作という仕事は、おしゃれとは程遠い、地味な仕事であるといえます。
そのイメージのギャップがあるのか、この業界では、早めに退職してしまう人もいます。この道を目指す人があとから悔やまないように、この映像制作という仕事の辛い点と、その乗り越え方について紹介しておきましょう。



 

 



修正対応とそれにかかる時間が大きな苦難

映像制作という仕事と切っても切れない関係にあるのが、修正対応とレンダリング時間です。イメージによるところが大きい仕事になるので、作成した動画が一発でOKとなることなど、まずないと考えてよいでしょう。もちろんクライアントの種類(法人か個人か)、業種などによってその回数や難度は変わってきますが、ある程度の回数のやり直しは必須です。
会社に属している状態であれば、どれだけやり直しがあっても自分の給料には変わりはないのでそこまでストレスにはならないところはありますが、これがフリーランスだったりすると、修正回数や内容によって収入が大きく変わってきてしまうことが多いのです。
また、単純に修正を終えたとしても、その都度レンダリングをして提出確認となるので、どうしてもムダに時間をロスします。たとえば締め切り間際だったりしたら、レンダリング時間も計算して編集を仕上げていかないといけないので、精神的なプレッシャーの度合いも高いです。
映像制作の仕事を辞める方には、これらを苦にしてやめるという方が多くいます。

自分が良いと思うものが作れないことも多い

映像制作者の最低限の仕事は、相手が良いと思えるものを作ることです。相手の希望を満たしていて、相手が満足できるものを作るのが仕事になります。そこに自分のセンスなどはあまり必要ないのです。
勿論、できれば相手の希望にプラスアルファで自分のセンスによる提案も加えて、相手をさらに満足させ、かつ自分も満足できるものを作成するというのが理想です。しかし現実には時間的制約もある中で作成を進めないとならないので、なかなかそこまでは踏み切れないことも多いでしょう。
結果、「自分では全然いいと思わないけど、クライアントがそうしてくれって言ったからそういう風に作った」というものが増えていくことになります。それは次第に、映像制作の楽しさを奪っていくことにもなりえるものです。

映像制作の辛さの乗り越え方

こうした映像制作特有の辛さを乗り越えるには、やはり時短のための工夫が大切になります。
たとえば修正対応でも、修正は確実にあるのだから、それを見越して重たいファイルは先にプリレンダリングします。それだけでも本修正時のレンダリング時間は軽減可能です。
それにより時間ができれば相手の希望にプラスアルファでの提案をするところまで持っていけます。
勿論、質を落とさないことは前提条件ですが、常に「どうすればこの動画をより軽くできるか」、「どうすれば修正にスムーズに対応できるか」を考えて制作に取り組むようにしていくのが、映像制作の仕事の辛さを軽減させるためのポイントです。

やりがいは間違いなくある仕事

ここまで辛さについてみてきたので、映像制作の仕事がちょっと怖くなった方もいるかもしれません。でもこうした辛さも含めて、間違いなくやりがいのある仕事ではあります。誰にでもできるような仕事でもありません。
是非日ごろから時短のための工夫を身に着けていき、長く映像制作の仕事ができるようになっていってください。

テキスト:ナインフィールド
プロデューサー 笹木 尚人