映像制作会社は、世の中にたくさんあります。これから映像制作の業界に進みたいと思っている方は、その中からなるべく自分の希望に合う会社を選択したいと思っていることでしょう。ではどうすればそんな選択ができるようになるのでしょうか。
一番大切なのはどんな映像を作っているかを確認すること
一般的な企業であれば、確認するべきは業務内容や、給料などの条件が主なポイントになってくるでしょう。しかし映像制作会社の場合は、それらよりもさらに「どんな映像を作っている会社なのか」という点を確認しないとなりません。
映像制作会社に入りたいと思う方は、ある程度自分で映像を作ったことがある方になるでしょう。ある程度自分で映像を作ったことがある方であれば、何となく自分のテイストのようなものは出来上がっているはずです。その自分のテイストと会社の作る映像のテイストが合わないと、それまでにかけてきた時間の多くがムダになってしまいます。
もちろんテイストが合わないところに入れば、自分のテイストにない作風もカバーできるようになるという利点はありますが、それ以上に戦力になる前に心が折れてしまうことが多いです。また実際、テイストが合うところでも、自分のキャパにないテイストで何かを作る機会は訪れます。
基本的なテイストさえ合っていれば、そうした自分が持っていないテイストの映像作りも、しっかりと学びながら行える余裕が持てるでしょう。最初の段階で自分の作風と会社の作風を合わせて、少しでも自分の力を活かしやすい環境で働く方が吉です。
どんなクライアントに映像を作る会社なのかもチェック
映像制作会社とひとくちに言っても、それぞれ抱えているクライアントのジャンルは違います。たとえばテレビ業界とパイプのある映像制作会社もあれば、製薬会社や歯医者さんなど医療系のクライアントとパイプのある会社もあります。またBtoBの会社ではなく、ウェディング関係の映像を手掛ける会社のようにBtoCをメインとしているような会社だってあるのです。
自分はどういう映像を作ることに興味があって映像制作の勉強を始めたのか、一度考えてみるとよいでしょう。たとえば誰かの喜ぶ顔が見たいとか、そういった思いが根底にあるならば、クライアントが一般のお客さんであるウェディング関係の映像制作会社の方が、楽しみながら仕事ができるでしょう。
映像制作の仕事は、ハードになることもあるものです。トラブルもつきものです。そんなときでも、自分が届けたい人に映像を届けられる環境、「こういうジャンルの映像を作りたいんだ」と思えている環境であれば、そこまで辛さを感じることなく頑張れるでしょう。
雇用形態も忘れずに見ておきたい
映像制作業界には、フリーランスで働いている人も数多くいます。また、正社員は募集していないけどアルバイトは募集しているというところもあるものです。
そのためきちんと雇用形態をチェックしておかないと、思っていたのと違う条件で働くことになりかねません。ごくごく当たり前のポイントではありますが、しっかりと雇用形態もチェックしておいてください。
また、自分がどういう雇用形態で働きたいのかということも、考えておきましょう。
自分に合っている会社はある
自分の作風と会社の作風があっていて、自分が届けたいと思うようなジャンルのクライアントと仕事をしているような会社も必ずあります。そこが、自分が希望する雇用形態で募集をかけているかをしっかりとチェックして、問題なければそこを選ぶようにしていけば、楽しみながら仕事をしていける会社を選べるでしょう。
是非そうして、ハードといわれる業界でもそのハードさを実績にしたり楽しめたりするように映像制作を仕事にしていきましょう。
テキスト:ナインフィールド
ディレクター 林 要